京丹後市の化粧地蔵
丹後半島をドライブ中、灰色の岩肌に明るい光が輝いているように見えた。
はてさて目の錯覚かな、頭だけでなく目も悪くなったのかな? と自問しながら、
車を引き返してみると、タップリとペイントされた地蔵さんがいました。
いきなり後日談ですが、家に帰ってインターネットで調べてみると、ワンダーJAPANなどの連載で著名な小嶋独観さんのホームページ珍寺大道場の「化粧地蔵ツアー」というコンテンツに行き着きました。
http://www41.tok2.com/home/kanihei5/kesyoujizou0.html
お地蔵さんに子供たちがカラフルな色を付けるというのは「化粧地蔵」という風習だそうです。京都をはじめ関西と東北の一部に残る風習なのでした。
珍寺大道場では、実にユニークでシュールな化粧地蔵が沢山紹介されているので、必見です。
そして、私が旅すがらに偶然発見した化粧地蔵さんも紹介したいと思います。
車道の岩肌に、妖精のように光るモノを発見。コロボックルかしらん?
蛍光塗料でしょうか。背後のスライムのような黄緑色が素敵です
車道の別の場所にて。
ツタンカーメンのような模様ですが、顔の表情はにこやかです
同じく車道にて。
アスファルトの上に、お地蔵さんたちがひとまとめにして置いてあります。
なかには、ペイントされているものもありました。
少々古くなっています。
あてのない私は、このカラフルなお地蔵さんを捜し求め、津母という集落に向かいました。
集会場の庭です。比較的新しいペイントのお地蔵さんたちが、
9月の若狭湾をバックに、勢揃いしていました。
おやおや、頭が小石になっています。
とても上手に塗られています。お地蔵さんたちも喜んでいるに違いありません。
後光が描かれています。お地蔵さんの顔にはメイクを施していません。
スッピンこそ、本当の美しさが伝わる…という思想でしょうか
みんな、とってもキレイ(心からそう思っているよ)
右側のお地蔵さんは、布団に入っているように見えます。
真ん中のお地蔵さんは、おにぎり型とでも形容したくなります。
みんな総じて、ほがらかです。
津母集会場の近くの草むらには、無縁墓地がありました。
墓石の配置が、特徴的です。
その墓地の脇には、色のないお地蔵さんたちがいました。
色がないどころか、形も判別しなくなっていました。
早く色が付くといいですね。
海と空の青、草花の色味以外に原色が見当たらない田舎風景に、合成着色されチカチカと輝くお地蔵さん。それは、静かな風景のなかの異物であり、違和感を感じさせます。
しかし、同時にどこかほのぼのとした愛嬌を感じさせたのも事実でした。
●丹後半島の化粧地蔵
●京丹後市伊根町津母
●2007年9月取材/酒井
